Avocadoの投資・トレード日記

資金250万円からの個別株システムトレード、掛け捨てオプション取引の記録です。

メタな立場でいることと、お金を守る合理性

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最近読んだ本に『適応的市場仮説 』という本があります。

 

 

適応的市場仮説とは、旧来の効率的市場仮説に対比するもののとしての、

市場の新しい理論体系です。

 

生物的だけでなく、思想などの論理体系を含む「進化」こそが、人間行動と金融市場を

形作るのに様々な役割を果たしているという仮説です。

 

効率的市場仮説では、落ちているお金は拾われると主張されます。

ランダムウォーク仮説も加えれば、市場から利益を得られることはずっと難しいという

結論になるでしょう。

 

一方、適応的市場仮説では、

効率的市場仮説が前提としている「合理的な人間やその行動」は

限定的な状況でのみ言えることで、環境が変われば「非合理」になりえます。

つまり、効率的な市場は限定的なのです。

また、現在の市場の参加者は、効率や合理の結果ではなく、

あくまで「市場の環境に適応した者」といえるのです。

 

これは行動ファイナンスなどで指摘される、市場での人間の「非合理性」を、

進化論や神経科学から深堀りしている内容とも言えます。

 

700ページ近い翻訳本であり、読み応えたっぷりです。

読んでみれば、興味あるエピソードがいくつも見つかると思います。

 

これを読んでみて思うのです。

私達は投資やトレードに向かうとき、

どれだけメタな立場をキープしつつ、非合理性を排除しているのかと。

 

なぜその態度が必要かといえば、

それがないと少なくとも損を出す原因になりえるからです。

また、利益の源泉にもなりえます。

 

 

暴落後の焼け野原で割安株を買うことができるのは、

暴落に巻き込まれた後のパニックという「非合理性・非効率性」が

存在するからです。

 

パニックに巻き込まれた人は全く冷静ではない状態で、

投げ売りに近い形で大きな損失を出してしまう一方で、

その状況をメタな立場から俯瞰できた人が、利益の出る買い方となるのです。

 

しかし、どれだけメタな立場から俯瞰したとしても、

ポジションを持った瞬間、私達はメタな立場から外れることになります。

 

自分に都合の良い好材料だけが目に入ってくる。

利益を想像してドーパミンが出てくる。

なんてことは、脳が存在する限り避けられません。

 

そのため、私達はポジションを持つ前に投資戦略やルールを設定します。

これにはメタな立場から考察した戦略が含まれ、

時には直感に反することも行うよう律するのです。

それをすることで、脳が抑えきれないバイアスから逃れられるのです。

 

 最近、自分のやっていることは竹槍で飛行機を落とすようなものだと

改めて感じることがあります。

個人が限られたリソースを使い投資・トレードを行う。

それも、プロもいる世界で、利益を出す。

しかもみんなしのぎを削っている。

どれだけ「長期投資で利益を得る」とマイルドに表現しようとも、

そういう市場に運用資金を晒していることは誤魔化せません。

 

このことはある種、

自分と市場の関係性をメタという立場から再確認したことになります。

そのおかげで、どこが非合理的でどこが合理的なのか、

切り分けられるヒントになる気がします。

 

 投資やトレードに入れ込んだ状態での自分の非合理的な行動。

ある種、竹槍しか装備がないと再確認した後での合理的な行動。

 

竹槍装備で現在の市場に適応できるかも含め、

あらためて身辺を確認する行動は、合理的であると思えますし、

お金を守ることに繋がると思うのです。