記事を書いている今日は勤労感謝の日。
相場は開いており、CMEの日経先物は25900円を超え、26000円を臨んでいます。
今月末で相場を休んで2カ月になります。
休んでいながらも、価格やニュースを追うようにはしていたのですが、
今日はすっかりチャートを開くのをやめてしまいました。
冒頭の価格も、今確認したものです。
ある種の「相場勘」は鈍るかもしれませんが、それでいいのです。
そう思うのは、心境の変化がかなりあったためです。
「このまま投資・トレードをやめてもいい」と思うくらいになってきた一方、
再度投資・トレードに復帰した際には、戦略を大きく変えようと考えています。
特に考えていることは、
「投資・トレードに際して、何が積み上げられるのか?」ということです。
リスク・勝率・期待値・不確実性・ランダム性・ブラックスワン…
確率が大きく支配する、投資・トレードで、何かSolidなもの(確固たるもの)を
手に入れることはできるのでしょうか?
一つは「知識」です。
本を読み、投資・トレード対象の銘柄を深く理解する。
知識が互いに結びつくことで、視野を広くできる。
認知バイアスなどを知り、人間の非合理性に抗おうと試みる。
しかし、知識が多いからと言って、
必ずしも利益に結びつかないところが悲しいところです。
より、利益に対して直接的なのは、値動きに対する取引ルール(システム)です。
テクニカル分析といえども、その場その場の解釈をする前に、
基本的な分析部分で利益に対する期待値を把握しておかなければいけません。
もっとメカニカルに、取引ルール自体をプログラムに落とし込む程度まで、
明確化するケースも出てくるかもしれません。
勝率・期待値の明確な取引ルールはSolidです。
ただし、利益があふれる聖杯はないとは思いますが…。
また、Solidのありなしが問題ではなく、
「Solidさを手に入れたい気持ち」の強さの問題なのもしれません。
トレード姿勢・方針やどれだけ時間を割くかなどの選択を通じて、
自分の明確な手応えを得ることなどです。
私は、自分の取引ルールのSolidさを振り返ることにしました。
今まで、資金を比較的短期間で大きく膨らませるために、
日経225オプションを使うことを考えていました。
オプションを使えば、大相場では大きな利益を狙えます。
しかし、それはレアな魚を釣るがごとく、
再現性のあるものではありません。
正直なところ、今まではそれがSolidだと思っていました。
なぜなら、取引ルールはきちんと明文化されており、
そのドローダウンやリスクは自分で引き受けられると考えていたからです。
(今までの方針はここに書いてあります。)
しかし、実際にやってみて、かみ合わない部分がありました。
オプションの性質に由来する再現性のなさは想像以上でした。
また、個別株をやり、FXをやり、オプションを裁量でやるというのは、
今考えれば、とても無茶なことをしていたなと思うのです。
たしかに運用資金は常にどれかにまわせ、取引機会を伺えますが、
一人ではとてもリソースが足りません。
失敗の要因の一つ、「あれこれ手を付ける」ということを、
私はやっていたということになります。
これに気づいたのは『高勝率トレード学のススメ』という書籍を読んでです。
この本はトレードの要点を振り返るのにとても役に立ちました。
相場に復帰するまえに、今一度取引ルールを構築しなおしてみたいと思います。
また、メカニカルで対応できる取引ルールは、それで検証を深堀りする予定です。
もしかしたら、取引をあきらめる銘柄も出てくると思います。
投資もトレードも「利益を出す」ことが至上命題なので、
そのためのSolidさを積み上げていければと思います。