楽天証券や岡三証券のリアルタイムスプレッドシート(RSS)は、
システムトレードとの相性が非常に良いです。
どのように利便性があるのか、この記事で軽く触れてみたいと思います。
まずリアルタイムスプレッドシート(RSS)について、説明します。
銘柄の価格や情報をリアルタイムに表示するための機能です。
取引ツールでなく、表計算ソフトに表示することで、
- 表示をカスタマイズできる
- 取得した情報から追加で計算を行い、独自情報を算出できる
- 表計算上の条件に合った場合、即時発注できる
という利便性・メリットがあります。
これにより行える具体例としては
- リアルタイムの約定確認
- 寄付/大引間際の価格で対応の変わる、売買ルールの効率的な運用
などがあります。
(他に有用な利用法があれば、ぜひコメントで教えてください!)
まず、「リアルタイムの約定確認」です。
例えば、約定したかどうかをリアルタイムで監視する場合、
今までは取引ツール・スマホのポップアップ通知を待つか、
各銘柄を逐次登録し、チャートや板、あるいは価格一覧とにらめっこするか、
証券ウェブサイトの約定ページをこまめに更新する必要が生じていました。
RSSは、保有銘柄のリストを取得したり、自作の約定判定を組み込めますので、
約定の可否を即時に確認できます。
私もザラバを見届けたい場合は、
以下のようなシンプルなシートを作って、
約定の様子を見ています。
銘柄は自動作成される発注用のデータを流用しているため、
銘柄登録の手間もかかりません。
RSSで約定通知は取得できません
立花証券e支店のAPIで約定を定期的に監視してもよいのですが、
ExcelではAPIへ定期的にアクセスするハードルは高いため、
約定判定を自作することにしました)
次に、「寄付/大引間際の価格で対応の変わる、売買ルールの効率的な運用」
についてです。
システムトレードの売買ルールによっては、
寄付/大引の価格によって対応の変わるものがあります。
複数の仕掛け候補銘柄を同時に監視していますから、
「トレード条件を満たした」と人間が判断し、即時発注となると、
間違いも起こりやすくなります。
そこで、
- 寄付/大引間際で売買ルールを満たす条件判定の自動化
- 条件を満たしたら、注文項目を自動で入力して、RSSで半自動発注
(自動発注でもいいのですが、条件確定を最終確認するステップがあります)
をすることで、寄付/大引の条件判断の含まれたシステムトレードの運用を
楽にし、効率化、誤発注もなくすことができます。