Avocadoの投資・トレード日記

資金250万円からの投資・トレードの記録です。日々の成長を記録します。

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売買に1+1=2の考え方はあるのだろうか

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今回はチャートでの値動きを読み解くうえで、

1+1=2となるような最小限の構成要素に分解できる考え方はないだろうか

ということを考えてみます。

 

 

論理的に結論を導き出すのは難しいため、

私が今までに知った、値動きの背景にある各要素を列挙し、整理したいと思います。

 

ゼロサムゲームの場合

誰かを損させれば自分の利益となる。

負けなければ、損失を抑えられ、その分生き残れる。

ここから考えられることは、

ストップ狩り、大衆心理に従ったポジションを翻弄させることなどが戦術となる。

 

・プラスサムゲームの場合

長期的に見れば皆が利益になる。

ここから考えられることは、

期待値のある長期ポジションは、

短期売買のゼロサムゲームとは異なるゲームルールとなる

 

・短期ポジションと長期ポジション、消滅するポジションについて

短期ポジションはゆくゆく反対売買の圧力を生じる

長期ポジションも長期的に見れば反対売買することになるが、

その期間は文字通り長く、プラスサムゲームの場合は少し話が異なる。

消滅するポジションとは、反対売買を行わないポジションであり、

FXの実需筋、

SQ保有先物(ただし裁定など行ってる場合はSQで現物株に大きな注文が発生する)、

ヘッジャー、などが存在する。

 

長期ポジション、消滅するポジションが取ったポジションにより、

短期ポジションは反対売買の圧力にさらされる。

例えば、長期投資でロング、反対側で短期がショートした場合、

いつまでたってもロング側は反対売買を行わない。

しかし、短期筋は決済しなければならなくなり、

結局ロング決済で踏まされることになる。

 

・反対のポジションを持った人について

新たなポジションを持った時、必ず反対側の市場参加者がいる。

反対側も新規にポジションを持ち、自分と反対の方向性に賭けている場合もあるし、

自分より先に同じ方向性に賭け、ここで決済している可能性もある。

需給筋やヘッジャーは短期の方向性に賭けていないが、流動性を奪っていく。

持ったポジションは必ず反対決済しなければならない。

この時も反対側の市場参加者がいる。

自分と同じ方向性に賭け、自分の決済玉を手渡しする新規参加者もいるし、

反対の方向性に賭け、損切りする参加者もいる。

 

・レンジについて

一定の価格幅において、売り買いが拮抗した状態。

あるいは、拮抗した状態でポジションが溜まっていく状態。

レンジの上限、下限では短期筋が特に方向性に賭けている。

 

・トレンドについて

価格が一方向へ流れる状態。

新規に入るもの、ポジションを決済しないもの、

逆行するポジションを吸収しきったため、一方向へ流れる。

 

・価格決定心理について

買う側はできるだけ安く買いたい。

売る側はできるだけ高く売りたい。

両者の価格の見立てが一致した場合約定し、その分の出来高が発生する。

しかし、心理状態によっては、

少し不利な値段になっても約定させたいことがある。

これが値段を動かす。

買う側、売る側は同数ではなく、取引時間軸も様々であり、

状況により変化する。

 

・成行注文について

以下の心理において行われる注文。

値段はいくらでもいいのでポジションを取りたい。

すぐにでも清算したい(逆指値含む)。

 

板ではbid/askのプライスを叩く注文であり、価格が動く源泉となる注文。

 

指値注文について

以下の心理において行われる注文。

有利な価格でポジションを取りたいという駆け引きの要素が存在する。

逆張り行為だが、落ちるナイフを拾いたくない等、

恐怖が発生した場合は、指値による受け手(流動性)はいなくなる。

また、成行はしないが、特定価格までプライスを叩くために使われることもある。

 

出来高

価格決定心理に基づいて約定した量。

これ自体は方向性を持たない。売りと買いが同数となる。

ただし、多くの新規ポジションや清算(ポジションの強制決済)が起きた時に、

出来高が大きくなり、大きな目印となる。

過去に累積出来高の大きい価格帯は、ポジションが溜まっているため、

決済注文が出やすく、サポレジ転換やもみ合いが発生しやすい。

 

取組高・Open Interest

先物でどれだけのポジションが作られ、決済されずに開かれているかの総量。

絶対量が大きければ、皆がポジションを持っているということであり、

逆行するときの巻き戻しは大きい。

絶対量が小さければ閑散ではあるが、新規ポジションが作れるということであり、

これから新たな流れが発生する可能性がある。

 

・吸収について

大きな成行が入ったのにも関わらず、値幅が動かない、

重要な価格を割らないなどの場合、

あるいは、成行注文が出きってしまった場合、

売買注文が「吸収」されたと言う。

 

清算

利益の確定あるいは損失とレバレッジにより、

ポジションを持ち切れなくなった市場参加者の大きな決済の総称。

出来高が伴い、短時間で大きく価格が一方向へ動く。

清算されたあとは、決済注文が出なくなるため、吸収されたことになり、

反対方向へ価格が動くこともある。

 

・トラップされたポジションについて

大衆心理に従ったポジション、ブレーク狙いのレンジ端ポジション、

ポジションを持ってすぐに逆行されたものなどの総称。

短期なものほど、すぐに決済する必要性に駆られる。

ポジションの逆方向への決済となるため、

このポジションが大きいと判断されると、締め上げられ、

逆方向への起爆剤として使われる。

また、塩漬けされ、価格が戻った時に反対決済されるため、

将来の抵抗帯となりうる。

 

・大衆心理について

最も愚かで損しやすいポジションの取り方と値動きの動機となる心理の総称。

FOMOのため、すっ高値で買い、すぐに投げ売る。

リスクを顧みず、突っ込みショートをする。

分かりやすい高値・安値に逆指値を置く。

分かりやすい高値・安値でブレークに飛び乗る。

暴落の底で現物株を投げ売りする。

レバレッジを掛けすぎたため、逆行してもポジションを持ち切れず、清算される。

含み損は抱え、利益はすぐに決済。逆行した場合は同値で決済。

 

・大馬鹿理論について

株が上がった時、あるいはトレンドが発生したとき、

「自分がポジションを持ったときより不利な価格で、

新たに同じ方向に賭けるさらに愚かな人がいるだろう。

その人に転売すれば利益が出る」と期待すること。

構成する市場参加者が非常に賢い時、

この理屈でポジションを持つと、

自分が最後尾であるという事実が判明する。

また、愚かな人がいなくなった時点で、

ポジションの決済が続出し需給が悪化する。

 

以上、値動きの原始的な仕組みを説明しそうな、各要素を上げてみました。

テクニカル分析のチャートパターンは、単純なパターン認識だけでなく、

上記の各要素を織り込んだ形で形成されると考えます。

しかし、チャートリーディングは科学ではなくアートであると言われます。

また、次に何が起こるのかは、各要素を理解していても、

統計的・確率的にしか当てることはできません。

 

したがって、市場心理をある程度理解したとしても、

すべてを読み切ることはできませんが、

手法として取り入れられる要素を発見しやすくなるのではないでしょうか。