Avocadoの投資・トレード日記

資金250万円からの投資・トレードの記録です。日々の成長を記録します。

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哲学を持って売買することの意義

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投資哲学、トレード哲学という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

「有名投資家の投資哲学」というと、

その人の持っている投資のポリシーや矜持をイメージすると思います。

一貫した基準で行う一連の投資行動の所作でもあり、

厳しいマーケットで継続して成功を収めた人物は、

何かしたの投資哲学を持っているものとみなされます。

 

そう考えると、私たち個人投資家・トレーダーも、

成功するための一つの必要条件として、

個々人の投資・トレード哲学を構築していく必要があると考えることができます。

 

もちろん、ウォーレン・バフェットジョージ・ソロスのような、

とても真似できないレベルにまで昇華する必要はないと思いますが、

投資・トレード哲学を持っているということは、メリットがあります。

 

投資・トレード哲学とは、

投資行動・トレード行動のプロセスを非常に抽象化した概念です。

抽象化すると何がよいのでしょうか。

 

人間の思考プロセスを考えた時、

具体的な概念ともう一つ別の具体的な概念を直接結びつけるのは困難が生じます。

ここに抽象的な概念が入ることで、

個々の具体的な概念を結びつける橋渡しとなることです。

 

「資産の1%以上の損失を一度の売買で出さない」ということは、

具体的なルールです。

これは抽象化すれば、「リスク管理の仕方」となります。

ここに、「現在の勝率は60%、R倍数は1.1」という

具体的な売買結果を把握するとします。

 

具体的なルールと売買結果から何が分かるのでしょうか、

それは「リスク管理の仕方は間違っていない」という結論です。

リスク管理の仕方」という抽象化した視点から、

自分のルールと売買結果を結びつけ、

自分の投資・トレード行動を正しく判断できたことになります。

 

今の例はとても小さいものですが、

抽象化が具体的な概念を橋渡しする力はとても大きいものです。

人間がものを取る行動をするときに、

いちいち腕と指の各筋肉と関節を意識することはありません。

きわめてスムーズです。

そのようなスムーズさを、抽象化は思考のプロセスで与えてくれます。

 

投資・トレードを始めた時、以下のように感じたことはないでしょうか。

たどたどしい売買注文の発注。

値動きが読めないのは分かっていたがまさかこういう価格の変化があるとは。

損切りと利確の基準は前もって持っていたが、迷いが生じる。

売買結果を見ると、自分が夢見ていた投資とは違って、

とても拙いものだったと。

そして、売買を重ねることで「慣れて」いきます。

一連の手順を、流れとして結びつけているからです。

これは抽象化がもたらしたものではありません。

 

「慣れ」だけでは、投資・トレードの「壁」にぶつかります。

 

どうしてもマイルールを破ってしまう。

売買で感情的になってしまう。

自分の守備範囲から外れた投資やトレードをしてしまう。

リスクコントロールに迷いが生じてしまう。

よく言われるのは、「投資・トレードは人間の本能に逆らった行為であり、

高い中毒性を持ったものであるから、コントロールが難しい」というものです。

たしかにその面はあります。

しかし、まだ試していないことがあるのではないでしょうか。

それが、自分の投資・トレード哲学を作り、

自分の一連の投資行動・トレード行動の抽象化を図るということです。

 

自分の持っている投資・トレードの知識のうち、

本当に自分の投資・トレードに役立てられるものはどれでしょうか。

その知識を自分のマイルールやリスク管理に生かしているでしょうか。

「知識」「マイルール」「リスク管理」は別個の具体的概念です。

これを投資・トレード哲学という抽象的な概念を通じて、結びつけるのです。

そうすると何が起こるのでしょうか。

 

例えば、今まで「マイルールを破ってしまう」という

具体レベルでの悩みにとらわれていたものが、

「この行動は自分の投資哲学に合わないので絶対行わない」という

抽象レベルで解決することがあります。

「ルールを守るかどうか」という具体レベルでの基準を、

昇華させることができたということです。

付随して、一貫性も強化されていることを感じていただけるでしょうか。

 

このように投資・トレード行動を抽象化させることで、

問題を一つ一つつぶし、売買プロセスを洗練させることができます。

失敗が少なくなるか、失敗から学ぶことができるようになります。

そして「期待値のある売買ルール」と「売買技術」、

「自分に合った投資・トレード行動を起こすためのポリシー」

も組み合わさります。

この過程は人によって全く異なったものとなります。

結果、投資・トレードの失敗は似たり寄ったりだが、

投資・トレード哲学は千差万別になります。

 

投資・トレードの定義はいろいろとありますが、

「リスクとコストを抑え、期待値のある売買行為を一貫して行い、

継続的な利益を出すこと」

というのは妥当な定義だと思います。

 

この定義と、今の自分の投資・トレードの具体的な行動を

結びつけるために必要なのが、

抽象的な投資・トレード哲学なのではないでしょうか。

 

哲学・抽象的とはいっても、夢やロマンを無理に入れるわけでもなく、

そこに定量性や数字が入らないわけではありません。

今まで、自分の行ってきたチグハグな投資・トレード行為の各要素を、

考え直してみるという意味での抽象化です。

具体的な数字や検証必要であれば、それを取り込んでみるというのは一案でしょう。

 

投資・トレード哲学の構築は、時間はかかると思います。

ただ、試行錯誤や改善の余地のなかでも、実りの大きい部類に入るのではと

私は考えています。