私は現在会社員として仕事をしているため、兼業トレーダーです。
投資・トレードについて、いろいろ手を出してみましたが、
結局のところ兼業としての時間的制約や、注ぎこめるリソース量に適合するような、
取引スタイルに落ち着きつつあります。
一般論ではなく、個人的な感想になってしまいますが、
各取引銘柄と兼業の投資・トレードとの相性について、
ちょっと書いてみたいとと思います。
個別株
デイトレに関しては兼業では行えない方が大半だと思います。
でも、スイングや中・長期投資になると話は別で、
空いた時間に銘柄を調べ、毎日の変動をチェックし、
寝る前に発注をしておくということが可能なため、
大きな選択肢となります。
パフォーマンスをどこまで狙うかがポイントとなるでしょう。
年20%で相当よい状態です。
信用取引を使う手もありますが、リスク管理(どこまで来たら損切り)という面で、
先物系より難しい面があると感じます。
株価指数(日経平均先物)
ザラ場が難しいなら、欧州時間、米国時間とありますが、
結構やりにくいかなと感じることがあります。
欧州時間は材料がない限りボラティリティが低いですし、
米国時間は深夜に渡るため、どこまで監視するかというライフスタイルに関わります。
また、各市場で異なる市況や値動きになることも多く、
時間が限られている兼業には、スイングのポジション構築が難しいです。
日経225オプション
取引スタイルと資金量で、兼業での可能不可能が分かれてくると思います。
価格帯に応じた売りポジションを組んでいる場合は、
突発的な値動きがない限り、
適時市況をチェックすることで対応可能という面があります。
買いの場合は、兼業ではタイトになります。
特にプット裸買いの場合、激しい値動きでどこで利確するのか、
その時間帯は日本時間なのか、欧州時間なのか、米国時間なのか、
分かりません。
ただ、爆発的な利益はオプションの魅力であり、
なんとかものにしたいと、値動きが一方向に続く大相場を狙う形で、
自分のトレードに組み込んでいます。
プロテクティブ・コール、プロテクティブ・プット、
カバード・コール、カバード・プットなどのボラティリティトレードは、
デイトレ~極短期スイングとなり、市況の継続的な監視が必須となり、
兼業には辛い取引スタイルとなります。
(しかし、オプションで成功するスタイルの一つです)
FX
兼業投資家・トレーダーには有力な選択肢の一つです。
スイングもできますし、デイトレも欧州時間で通貨が動く時間帯に取引できます。
資金効率もとても高く、
スタイルによっては個別株よりよいパフォーマンスを狙えます。
自分も、今の生活スタイルに合った投資・トレードをするなら、
FXの選択肢があるだろうと、デイトレを始めるに至っています。
ただ、個別株より難しいと言われたり、9割は負け組と言われたり、
利益を出すまでのハードルは決して低くありません。
個別株のように集中投資するようなレバレッジ・リスクの取り方は自殺行為であり、
反面、その部分はロットやストップロスでコントロールできるというのも、
FXの魅力だと思います。
商品先物・国債先物
取引銘柄としてはマイナーだと思います。
直接先物を取引するというよりは、CFDでの取引になると思います。
これらはトレンドが一度出ると、値動きが一方向に出やすく、
トレンドフォローに向いています。
また、その時の利益は莫大なものになるため、
選択肢の一つとして選んでもいいかと思います。
また、幅広い銘柄を取引できるという楽しみもあります。
ただ、ファンダメンタルという面で、プロに確実に負けてしまいます。
自分も通貨先物なら、昨今の米国債の利上げに乗れるだろうと思っていたのですが、
チャート形状からはエントリーしづらく、
またトレンドフォローするには資金量が無く…という感じで、
持て余してしまいました。
取引が活発化する米国時間帯の前にポジションを仕込むことができるので、
兼業でも取引できます。
(より精度を高めるには、市況の監視が必要かもしれませんが)
おわりに
個人的には専業にはあこがれを感じます。
そのためには資金を貯め、
よいパフォーマンスと高い資金効率で収益を上げ…。
と、理想なのか目標なのかわからないところを目指して、
今の取引スタイルを選んでいる気がします。
兼業投資家・トレーダーは、
時間的制限の悩みというのは切っても切り離せないものだなと思います。
だからと言って、専業になって一日中市況を監視すれば勝てるということでもない
ところに、取引の真理が隠れているように思います。