Avocadoの投資・トレード日記

資金250万円からの投資・トレードの記録です。日々の成長を記録します。

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株式投資に安定運用は存在するのか

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今回は一種の思考実験、理想論を書いていますので、それを踏まえてご覧ください。

タイトルの通り、「株式投資に安定運用は存在するのか」ということです。

 

 

 

最も行いやすい投資行動として、インデックス投資があります。

月々いくらを投信あるいはETF機械的な買い付けに費やすことで、

十分分散された指数にトラックするアセットの長期的な運用益を望むものです。

インデックス投資は安定運用できるのでしょうか。

これは定義によります。

 

もし、安定運用が「一定した投資行動をとれる」というものであれば、

インデックス投資は非常に安定した運用を行うことができます。

ただし、その投資行動には十分な知識と理解が必要です。

暴落により資産が半分になったとしても、

20年スパンで見れば年数%のリスクプレミアムを得られる論理を理解し、

その通り続ける必要があります。

 

もし、安定運用が「毎年プラスパフォーマンスを維持する」ということであれば、

インデックス投資は、その要件を満たしません。

リスクはアップサイド、ダウンサイドともにあり、

どうしても年次マイナスの年も生まれるでしょう。

 

さらに介入余地のある、個別株投資はどうでしょうか。

SNSでは、凄腕の個人投資家が安定したパフォーマンスを出しているようです。

真偽を見極める必要がありますが、

レジェンドな人たちはプラスパフォーマンスを維持するという意味で

安定運用しているように感じられます。

この背景には、相当な努力とそれがきちんと結果に結び付く投資行動をしている

ためでしょう。

楽して安定運用できないというのはひしひしと感じます。

 

ディフェンシブな銘柄に投資するのはどうでしょうか。

インフラ系への投資です。

しかし、これはリスクもあることが分かっています。

東京電力東日本大震災で、大幅に下落しました。

また、インフラ系は伸びしろがあるわけではないので、

価格高騰などのイベントがない限り、

インデックスに劣後することも多くなります。

 

ここで安定運用について、非常に怠惰な定義を提示させてください。

・そこそこの労力で

・インデックスに劣後しないパフォーマンスを出し(アクティブ運用)

・あまり右往左往しない取引

という意味での安定運用はできないだろうか、ということです。

 

右往左往しないということは、単純なバイアンドホールドになります。

インデックスに劣後しないということは、

集中投資ほどではないにしろ、過度に分散せず、

パフォーマンスに優れた銘柄を選択していくということです。

(いつもインデックスに劣後しないというのはありえないと思います)

それを「そこそこ」の労力で行えれば、

負荷もそれほど必要とされない「継続的な意味」での安定運用ができます。

 

この安定運用方針で要となるのは、

「パフォーマンスに優れた銘柄」を選ぶ投資行動を行えるかどうかです。

それをそこそこの労力で、です。

高配当投資はそのような考え方に近いような気がします。

 

本を読めば、機関投資家がしのぎを削ってアクティブ運用しても、

インデックスに勝てないことが書かれています。

SNSでパフォーマンスを出している猛者たちは、半分生存者バイアスで、

生き残ったからこそであり、その裏には死屍累々である可能性があります。

 

市場は効率的であり、

「そこそこの努力で得られる情報に優位性があるのか」、

という問いかけに答えられなければ、

安定運用はただの理想論です。

 

基本的なところに立ち返ってみます。

株式とは企業価値証券化したものであり、

投資を成功させるとは、証券を買った企業の価値の向上が市場に認知され、

向上した証券価値のキャピタルゲイン(と配当)を得ることを指します。

つまり、企業価値の向上を望めるのであれば、

それは銘柄選定をミスしておらず、投資も失敗しにくいということが言えます。

 

企業価値について、市場は過小評価もしますし、過大評価もします。

過小評価の時に株式を買い、その企業の一部を持つということは、

バリュー投資であったり、ウォーレン・バフェットの得意とするところでしょう。

順調な銘柄の価値がさらに上がることを見越すのは、

グロース投資とみなされるところでしょう。

 

投資スタイルを一貫させるというのは、安定運用のキーポイントにはなりえます。

ただ、市況がそのスタイルを許容しなければ、劣後する時期もあるでしょう。

 

重要なのは、どう企業価値が過小評価されているのかと判断できるのか、

成長が継続的だと判断できるのか、ということです。

私が実際に投資をして実際に感じたのは、

「投資の期待値は、市場になぜ将来的な企業価値の向上が織り込まれていないかの

現実的な仮説検証に含まれている」

ということでした。

 

多くの人が、「割安だ」と思い、底値買いを狙いますが、さらに株価は下がります。

多くの人が、「さらに成長する」と思い、実際には天井圏の株を高値掴みします。

「市場に織り込まれていない」という事実を見極めるのは非常に困難なのです。

 

そこで仮説を立てると、銘柄研究のポイントが絞られます。

例えば、「この銘柄が安値なのはこの事業が成長性がないとみなされているからだ」

と仮説を立てたとします。

すると、銘柄研究をするポイントは事業の成長性の検証になります。

期待値はその仮説検証を「いかに現実的に」行うかに含まれています。

 

企業の将来性を見極めるのは不確実性の塊です。

「現実的な検証」というのは理想論な側面もあるかもしれません。

ただ、できる限り数字に落とし込んで仮説を検証したり、

カタリストにより発生しうるフィードバックループ

(市場参加者の中でだんだんと発生する反応)の存在を

考えるというのは決して無意味ではないと思います。

 

さきほどの、「そこそこの努力で得られる情報に優位性があるのか」

という問いに答えるとすれば、

「市場に織り込まれていない部分があるという仮説を検証するのに役立つのであれば、

そこそこの努力で得られる情報は無駄ではない」

ということになります。

情報自体に優位性はなく、

他者が行わない仮説検証自体に優位性が発生するということです。

 

株式投資はとかく上がりそう・下がりそうで取引を行いがちです。

もちろんチャート的な意味で取引して期待値を得られないことはないですが、

それとは違う、仮説検証の視点を中心に据えるということは、

他者と比較して投資行為の差別化を行うことができますし、

それを一貫して行う価値があり、安定運用につながるように思えます。

 

追記:

安定運用を目指すからと言って、

損切を一切しないというのは個別株投資では難しいような気がします。

 

ここまで考えてはみたものの、やはり株式投資は難しいです。

トレードのほうが投機的で難しいというわけではないようです。

ただ、株式投資は一貫した投資スタイルが功を奏すことが多く、

ある種のマインドセット構築やスキルの積み上げが効くようには思えます。

 

現在は暴落時のみの株買いを行っていますが、

資金が増えたら、理想論でない安定運用ができるのか、

自分の手で再度チャレンジしたいところです。