現在の投資・トレード方針はこちらに書いてありますが、
運用をしていて、感じることがあります。
それは「戦略が肥大化しているのではないか」ということです。
裁量取引を始めた当初から、
大きな利益を望める取引機会をできるだけ集めるようにしてきました。
例えば、トレンドフォローであれば、
通貨・株価指数はもちろんのこと、
大豆・小麦・コーン先物まで監視するようになりました。
取引時間軸も広く網を張っています。
ファンダメンタルを考えて、中期のポジションを取ってみたり…
あれやこれやと詰め込んだ結果、取引負荷が大きくなっています。
本来、どれかのスタイルでもそれなりに集中を要するのに、
各戦略をいかに効率的に回すかに注力するようになりました。
資金管理的な面でいえば、一つの戦略ならさほど資金で困ることはありませんが、
どの戦略にどう資金を分配するか、苦心するようになりましたし、
資金管理の範囲内でレバレッジをいかにかけ、証拠金を圧縮するか
ということも以前より気にするようになりました。
結果パフォーマンスはというと、冴えない状況が続いています。
だからこそ、どれかの戦略で芽が出るまで、
どの戦略も間引かないで運用するという因果関係になっています。
どれかの戦略に集中しないからこそ、
パフォーマンスもさえないのではという懸念も生じてきています。
取引負荷が大きければ、
「自分は投資・トレードで頑張っている」という錯覚を抱く危険性があります。
本来、投資・トレードは不確実・確率的であり、
ある種の優位性や傾向を利用して、利益を手にする部分があります。
努力や積み上げといった確実な部分に依存するようになっても、
結果がついてくるとは限りません。
一方で、かすかな理想というものもあります。
幅広い銘柄の監視・取引によって、視野の広い投資家・トレーダーになるという理想。
ただ、これは実際やってみてどうなのかというと、
ファンダメンタルやニュースをフォローしても、
その先に思考が行き届かない場合がよくあり、
結局チャートに随意反射するだけということもあります。
投資・トレードが改善の繰り返しによって前へ進むのであれば、
そろそろ取引スタイルを絞り込むという改善がそれではないかと思っています。
いろいろ手を付けて、その中から芽が出るまで抱えるというよりは、
どれか一つ集中して芽を出させるという感じでしょうか。
少なくとも、何か収益機会があればそれを得ようとする、
収益機会からの振り回され方をやめることが次の一手のようにも感じています。