Avocadoの投資・トレード日記

資金250万円からの投資・トレードの記録です。日々の成長を記録します。

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必ず負ける方法

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行動経済学に有名なプロスペクト理論があります。

「人は、利益の快楽より損失の苦痛は大きく、

利益は確実に、損失はギャンブル的にチャラになることを狙いやすい」

という傾向です。

 

これに従ってしまうと、非常に負けやすくなります。

あるラインを超えると必ず負けてしまいます。

なぜでしょうか。深堀してみたいと思います。

 

プロスペクト理論は知識としては、知ってる方はとても多いと思います。

複利と資金管理面から捉えなおすと、さらに理解が深まります。

 

プロスペクト理論に従った、負ける取引とは以下のようなものです。

少しの含み益で利確、含み損は建値まで耐える。ただ、仕方なし損切するころには資産比10%以上の損になる。エッジがあれば大負けしてもトータルプラスを期待する。勝率は高い。

勝率の高さは、損切幅が広いことに起因します。

エッジがあれば、トータルプラスになるでしょうか。

残念ながらなりません。

 

資産比10%の損ということは、元の資産に戻るためには、

減った資産から11%の回復が必要です。

10%でないのは、これが複利運用を前提としているためです。

資産比が20%の損の場合、25%の回復が、

50%の損の場合は、資産を2倍にすることでやっと原資に戻ります。

 

この資産の回復を、微益確定だけで行わなければなりません。

果たして可能でしょうか。

大勝ちはないのですから、困難が伴います。

コツコツドカンというプロセスが何度も起こりえます。

「コツコツ利益を積み上げる」とは言いますが、

プロスペクト理論に従った売買方法ではダメなのです。

 

金管理の面ではどうでしょうか、

ここまで資産にダメージが来ると、破産確率は0ではありません。

つまり、どこかで数学的に破産するという、当然の帰結が待っているのです。

 

このプロスペクト理論に則った行動を真に避けるためには、

2段階必要です。

まず、その破産への当然の帰結を理屈で理解します。

次に、実際の売買で行わないよう、訓練します。

 

「これが必ず負ける方法であるのならば、この逆をいけばいいのではないか。」

これは、非常に鋭い指摘です。

つまり、「損小利大」を目指すということです。

 

損小利大の場合、損切幅を狭め、利益は伸ばせるだけ伸ばします。

(現実的には、損切幅の2倍の幅で利益確定します)

破産確率を0にするため、一回あたりの損は、資産比2%以下に抑えます。

そして、忘れてはならないのは、エッジがそこに存在するということです。

 

有名なトレーダーラリー・ウィリアムズは、

わずかばかりのエッジと、

損小利大の売買ルールを組み合わせたところ、

トータルでプラスになる「稼ぐ」トレードシステムを開発できたとのことです。

 

損小利大と相性の良いエッジの一つは「トレンドフォロー」であり、

それほど発見の難しいエッジではありません。

 

ただ、実践は簡単ではありません。

勝率は30%~40%と低いため、

メンタル的には「負けが続いているように感じ」るので、継続が難しいです。

トレンドフォロー自体は発見の難しくないエッジではあるものの、

売買ルールをどうするかというのは、やはりそれなりの試行錯誤と検証が必要です。

そして、理屈を知って、その後染み込ませるために実践するということが、

ここでも必要となります。

 

もし、損「大」利「小」の取引を今までしていて、

勝てないなと思っている方がいましたら、

この記事を読んで、振り返ってみるのはどうでしょうか。